射こまれた矢 能登恵美子遺稿集

能登 恵美子

2021年4月15日

皓星社

1,100円(税込)

美容・暮らし・健康・料理

ハンセン病のことに打ちこむ人は、矢を射こまれたようにこのことに打ちこむ。能登さんは、そういう人の一人だ。この矢を抜いてくれと叫びたいときはあっただろう。しかし、矢を抜いてもらわない生涯を生きた。(鶴見俊輔 序文より) 能登恵美子は『ハンセン病文学全集』完結を目指し、全国の療養所を回って地道に作品を集めた。ハンセン病患者たち、全集の編者たちから絶大な信頼を受け、同全集を完結させた。 「わすれさせてなるものか」という決意の人生を歩んだ編集者の遺稿集。 序文 能登恵美子さん 鶴見俊輔 はっきりとした目的を持った人  加賀乙彦 射こまれた矢 タイムカプセルに乗った書籍 隔離の園の子供たち --ハンセン病患者児童の作品を読む 「生の証し」後世へ集大成 --ハンセン病「もう一つの運動」文学全集刊行 雲の行方 編集日誌 句集 むくろじ 自選句 拾遺 追悼・能登恵美子 呼ばれるから、境界まで行きたがる人 アサノタカオ 能登さんへ……縁側からおじゃましてます  阿部正子 村松武司 日韓とハンセン病に命をかけた詩人  安野光雅 能登恵美子さんの思い出  榎本初子 一期一会 太田 明 『射こまれた矢』に寄せて 清原 工 「尻尾のない犬」─忘れられたハンセン病小説・その周辺─ より 倉田孝一 清里の一夜 栗原哲也 鷗の唄  黒川 洋 能登恵美子さんのおもかげ 斎藤真理子 言葉の重さ、生のあかし 8月から刊行「ハンセン病文学全集」  白石明彦 一命はきりあるものよいと愛しく─能登恵美子 渡辺雅哉 未来の能登恵美子 晴山生菜 あとがき  藤巻修一

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