10人の法則

自己啓発の完成形といっていいような、体系的で、論理的かつ、具体的な人生成功哲学の本。 次作、『他喜力』と重なるところはあるが、人生で最も自分を豊かにしてくれることは、「他人を喜ばせること」である。 人間は自分の過去の経験の中から、自分で自分の限界=「心の枠」を決めてしまっている。 その心の枠を取り外すことができるのは、他人しかいない。 自分のがなりたいようなタイプの人10人と付き合えば、そのタイプの人が持っている心の持ち方を知ることができる。 さらに、人は嬉しいと感謝したくなる。 しかし普段、私たちがしてる感謝は理屈脳が考えた「しなければならない」「した方がいい」と思ってる感謝である。 本気の感謝、感情脳を動かす感謝をしなくては変わらない。 その感謝こそ、「自分が大切だと思う人を10人挙げ、一年以内にその人全員に感謝を伝える」10人の法則である。 また、人を素直にする3つの言葉、「愛の言葉」「褒め言葉」「感謝の言葉」も印象的だった。 伸びる人は皆、素直な人である。特にスポーツの世界でトップの人は、「素直で、負けず嫌いな人」だという話はまさにそうだと思った。 西田文郎先生の本は、まさに人生の正解を書いてあり、読後の清涼感は半端ではないが、ご自身最後に書かれている通り 「行動しなければ、何も変わらない。」 【名言集】 「志の高さとは、あなたの努力によって幸せになる人の数で決まる」 「人生を豊かにするのは、尊敬する友」 「無財の七施」 「相手に会い、自分の思いを伝えることだけが、（略）トラウマから解き放つ」