波動大戦(4)

コスモノベルス

橋本純

2002年5月31日

コスミック出版

942円(税込)

小説・エッセイ / 新書

一進一退の攻防が続く昭和18年、日本軍は平成から時空移動した人々の手で、格段の進化を遂げた。だが一方で、疲弊した日本経済は、戦費の増大に悲鳴を上げていた。何か良い方策はないものだろうか?そこへ浮上してきたのが戦艦武蔵をドイツに売却する計画だった。密使が派遣され、トントン拍子に交渉はまとまり、武蔵はドイツに回航されることになった。ドイツ派遣艦隊の編成は、空母瑞鶴と翔鶴に重巡2隻、駆逐艦4隻。さらに自衛隊からはイージス艦きりしま、輸送艦おおすみと護衛艦2隻が加わるが、何しろ敵の制海空圏のただ中を航海するのだから、これでも不安は残るのだった。案の定、日本艦隊は発見されてしまい、イージス艦きりしまのフェーズドアイレーダーが捉えたのは、アメリカ戦艦モンタナの巨大な影だった。その後方にはイギリス戦艦プリンス・オブ・ウェールズまでが姿を現わす。艦隊を指揮する若松海将は、事ここに至って二正面作戦を決意した。だが、まだ他にも敵は存在したのである。果たして日本艦隊はこの危機を乗り切れるのだろうか。

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