独立愚連艦隊（出撃編）

昭和１７年４月、寺中少尉は伊豆下田に基地をもつ特務実験艦隊に配属された。だがこの艦隊、司令長官の大官寺少将を筆頭に、海軍からはみだした劣等生ばかりが集められ、愚連艦隊と揶揄される有様だった。数奇な運命ののち空母に改造された陸奥を旗艦に、勇躍ミッドウェイへと乗り出した愚連艦隊。ところが前代未聞の奇策が大当たりして、作戦は大成功。その働きが山本連合艦隊司令長官に認められ、なんと正規の独立艦隊に！？そこへ、またしても型破りの兵士たちが配属されたから、寺中少尉も大混乱。ガダルカナル奪還作戦の行方に暗雲がただよう！奇想天外！奇才が描く異色架空戦記巨編の第一部、待望の文庫化。