快盗若さま幻四郎(宴のあと)

書下ろし長編時代小説

コスミック・時代文庫

聖龍人

2012年3月31日

コスミック出版

691円(税込)

小説・エッセイ / 文庫

東両国の屋敷に住む謎の浪人、徳山幻四郎は、なにを隠そう盗賊一味の頭。しかも、正義のために盗みを働くという、まこと奇っ怪な男である。仲間の格右衛門、助五郎とともに、町中のさまざまな騒動に首を突っ込んでは、盗みとともに解決していく。だが、この幻四郎、じつは笹島藩の若さまで、実父は十一代将軍の徳川家斉。つまりは、将軍家のご落胤であった。ある日、幻四郎のもとに舞い込んだのは、部下である助五郎の色恋話。相手はなんと女盗賊で、幻四郎たちの心配をよそに、助五郎はどんどんと深みにはまっていく。しかしその裏には、哀れな女の一途な思いが秘められていたのだが…。読めばわかる痛快活劇。

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