姫さま変化

疾風剣

コスミック・時代文庫

山手樹一郎

2012年5月31日

コスミック出版

911円(税込)

小説・エッセイ / 文庫

天下の剣客、千葉周作道場に現れた美貌の剣士、新宮百合太郎。それこそは丹波笹山藩主・松平志摩守の妹、百合姫のかりそめの姿だった。実は志摩守、将軍拝領の菊一文字を国家老左馬之介に奪われて専横を許し、あろうことか藩主の座をも狙われているのだ。「私が菊一文字を奪い返し、兄上とお家を救う!」一念を胸に、国元へと向かう百合姫あらため百合太郎に、のら太郎と名乗る浪人がつき従う。こうして江戸から丹波まで、過酷な道行きが始まった。襲いくる敵と闘ううち、いつしか百合太郎は捨てたはずの乙女心に悩まされるように…。そして気になる、のら太郎の正体は!?国民的人気作家・山手樹一郎による超痛快時代小説。

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3.2 2020年10月03日

山田風太郎に引き続き、今更ながらの山手樹一郎。図書館の本棚を眺めていたら、山手樹一郎の文庫が並んでいるのを見て、「へー、これだけ揃ってるところを見ると、今の人にも人気あるんだぁ」と思って、手に取った次第。時代小説は、いつの時代も一定の読者がいるのだろう。そして、偉大なるマンネリズムこそが読者を惹きつける極意のようだ。過去のベストセラーシリーズ・山手樹一郎の『桃太郎侍』そして現代のベストセラーシリーズ・佐伯泰英の『居眠り磐音』。両者に共通点を見出すのは私ばかりではないだろう。 丹波笹山藩にあってお家乗っ取りを画策する悪家老・左馬之助の専横を阻止せんと立ち上がったのが藩主・松平志摩守の妹、百合姫であった。絶世の美貌を男装に閉じ込めて、男勝りの小太刀を振るうのであった。さらにそこに登場するのが強い味方浪人ののら太郎であった。目的のために一度は女を捨てた百合姫であったが、のら太郎の前では、女性としての恥じらいや恋情が湧き出でるのを抑えることができなかった。 こんなキャスティングの元で東海道を旅するのだから、小ネタには困らない。マンネリズムが延々と繰り返される。しかし、このゆるさ加減がこの作者の真骨頂なのだから仕方ない。読者はそのゆるさに身を委ねる心地よさを味わうが良い。

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