やさぐれ大納言徳川宗睦(討幕騒動)
書下ろし長編時代小説
コスミック時代文庫
麻倉一矢
2015年12月31日
コスミック出版
715円(税込)
小説・エッセイ / 文庫
上物の黒羽二重を纏い、おっとりした品のよい面影を漂わせる三十がらみの男ー。おおよそ庶民の町に似つかわしくない侍が、ここ深川の居酒屋に居候していた。だが、徳田宗之助を名乗るこの男こそ、御三家筆頭、尾張藩九代藩主で従二位大納言・徳川宗睦であった。町歩きの楽しさが忘れられず、いつもこうして上屋敷を抜け出していたのである。ある日、そんな宗睦を近衛家の鞠姫が訪ねて来た。奥州北里家との婚儀が整ったのだが、花嫁行列を抜け出したという。実はこの姫、討幕派の中枢であり、尾張家に残る「朝廷と幕府が争うことにならば朝廷に味方せよ」という家訓を頼みとしていた。幕府と尾張が争乱となる危機に、宗睦が下した決断とは!?尾張の名君が活躍する人気シリーズ、第六弾!
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