インセスト

アナイス・ニンの愛の日記 【無削除版】1932〜1934

アナイス・ニン / 杉崎 和子

2008年3月3日

彩流社

3,850円(税込)

人文・思想・社会

アナイス・ニンが生涯をとおして書き続けた日記。 無削除版第2巻、待望の翻訳出版。 夫、ミラー、アランディ、アルトー、ランク……そして父との“愛”。 他者との関係のなかで、複雑に屈折する自己の内面を深く見すえた膨大な記録。 1930年代パリーー夫、従弟、作家ヘンリー・ミラー、ミラーの妻ジューン、精神分析学者ルネ・アランディ、詩人アントナン・アルトーとの錯綜する関係を生きていたころ、ニンは10歳で別れた父と再会する。 自分を捨てた父への「読まれない手紙」として『日記』を書きはじめたニンは、長年にわたる複雑な思いを秘めながら、父と二人だけの濃密な9日間を過ごすが、そのあとに残ったのはさらなる混沌だった。そして彼女は、高名な精神分析学者オットー・ランクのもとを訪れる……。 ニンの弟は、本書を姉の創作であると位置づけ、出版に最後まで強硬に反対したが、インセスト・タブーを乗り越えることにより、人間として、芸術家として成熟していったニンの克明な記録は、文学史上、比類ないものである。 ■書評……『週刊文春』「私の読書日記」立花隆氏(2008年4月10日号)      『週刊現代』「リレー読書日記」桜庭一樹氏(2008年5月3日号)      『図書新聞』矢口裕子氏(2008年6月21日)      『英語青年』大野朝子氏(2009年2月号)      (社)日本図書館協会 選定図書

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