フィッツジェラルドと短編小説

藤谷 聖和

2016年2月25日

彩流社

3,520円(税込)

小説・エッセイ

“短篇小説家”としてのフィッツジェラルド像に迫る! 従来、フィッツジェラルドの短編創作は、 パーティや海外旅行という派手な生活費稼ぎのための 濫作と見なされていた。 そして、この濫作がなければもっと質の高い長編小説も 書けただろうといった批評が主流だったが、 本書では、短編小説こそ、 『グレート・ギャッツビー』や『夜はやさし』といった 傑作長編に役立っていたことを解明する。 さらに、フィッツジェラルドの創作意欲に刺激を与えた ゼルダ、アルコール中毒で書くことが出来なくなった作者を 甦らせたハリウッドのシナリオライターの体験、 青少年時代を過ごした中西部セント・ポールでの体験が いかに短篇創作に影響を与えたかを捉える。 序章 フィッツジェラルド短編研究の進展 1章 ゼルダとの葛藤  1. バジル物  2.ジョゼフィーヌ物  3.女性像の変化 2 章 フィッツジェラルドと中西部   1. 中西部  2.場所と作品  3. St. Paul 再訪 3 章 手法の変化  1.絵画的手法ークレイン、ヘミングウェイ、                フィッツジェラルドー 2. フィッツジェラルドとハリウッド  3.The Pat Hobby Stories -映画手法の影響についてー  4.『メトロポリタン』版“Winter Dreams”の加筆・修正 4 章 大衆雑誌と短編創作  1.市場開拓ーThe Smart Set 時代(1919)から    The Great Gatsby(1925) までー  2.創作の実験ーThe Saturday Evening Post 時代ー  3. 飲酒の影響ーThe Saturday Evening Post から                       Esquire へ 結論/参考文献/あとがき/索引

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