
福島ノラ牛 物語
原発事故を生き残った牛たち
伊坂 邦雄
2017年3月3日
彩流社
2,200円(税込)
小説・エッセイ
3・11の原発事故で放射能に汚染された警戒区域で、 人間たちが避難したあと、 置き去りにされた牛やブタなど家畜には殺処分命令が 出た。 母を亡くした牛・ちび太は、やがて成長して 勇敢な雄牛・ハナキルとなる。 賢いカラスが導き、心優しいイノシシが守り、 おなかの微生物の大合唱が危険を知らせて ハナキルは仲間の牛たちと生きぬこうとする。 区域内の牛たちを殺処分しようと追ってくる人間たちから、 逃れられるのかーー 動物たちの会話で物語が展開する 《希望の牧場》の獣医が書いた奇想天外な小説。 獣医だからこそ描ける、動物たちのリアルな描写と心の世界。 経済価値が無い汚染牛として殺される運命にある 牛たちの問題を 浮き彫りにする社会派ファンタジー。 解説=山本宗補氏 ★希望の牧場(きぼうのぼくじょう)とは☞ 福島第一原発から北西14キロにある浪江町の牧場。 3・11の原発事故で警戒区域になり、人間は避難を、 家畜は殺処分を命じられたが、 牧場主の吉沢正巳氏は畜産家として 牛を見殺しに出来ない としてこれに抵抗。 自らの被ばくをかえりみず、 いのちある牛(しかし経済的な価値のない家畜)の 世話を続ける。 希望の牧場は、 原発事故の生き証人・牛 とともに原発を乗り越える世の中を目指す、非営利団体。 これまで新聞、テレビなどでも多数紹介。 関連書として絵本『希望の牧場』(森絵都、 岩崎書店)、 『原発一揆ーー警戒区域で闘い続ける"ベコ屋"の記録』 (針谷勉、サイゾー )、 『聖地Cs』(木村友祐、新潮社)、 『鎮魂と抗いーー3・11後の人びと』(山本宗補、彩流社)など。
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