ケアへの法哲学

フェミニズム法理論との対話

池田 弘乃

2022年2月28日

ナカニシヤ出版

3,850円(税込)

人文・思想・社会

ケアという概念の政治理論・法理論上の意義を解きほぐし、ケアという価値があるからこそ存続に値する社会、「ケア基底的社会」を構想する。 ●著者紹介 池田弘乃(いけだ ひろの) 東京大学法学部卒業、東京大学大学院法学政治学研究科博士課程満期退学。松山福祉専門学校、都留文科大学等の非常勤講師を経て、現在、山形大学人文社会科学部准教授。専攻は法哲学、ジェンダー・セクシュアリティと法。  序 フェミニズムから出発する 第1部 思想資源としてのフェミニズム  第1章 「個人的なことは政治的なこと」        性の公共性について   【補論】Brave New Equality? C・マッキノン『女の性、男の法』に寄せて  第2章 ハラスメントがセクシュアルであるとはどういうことなのか  第3章 人間観の問題とフェミニズム  第4章 リベラリズムに呼びかけるフェミニズム 第2部 ケア基底的社会へ  第5章 フェミニズムと法概念論との対話に向けて  第6章 フェミニズム法理論とマイナーな声        過少代表という問題  第7章 家族の法からホームの権利へ   【補論】婚姻制度再検討のためのノート  第8章 ケアを「はかる」ということ  第9章 ケアへの敬意        倫理から制度へ 参考文献 あとがき 索引

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