
流れゆく者たちのコミュニティ
新宿・大久保と「集合的な出来事」の都市モノグラフ
阪口 毅
2022年3月15日
ナカニシヤ出版
3,080円(税込)
人文・思想・社会
多種多様な人々が行き交う複層的「都市」を舞台に、人々が出会い、「祭」を形づくるーー 自主的な「アジアの祭」と結節点としての団体「共住懇」への十数年にわたるフィールドワークの集大成。コミュニティ研究の新たな方法論から、ひととひとのあいだで生まれる繋がりと出来事の連関を描き出し、「場所」と結びついたコミュニティの今日的な在り方を考察する。 カバー写真提供=史 涵 ●著者紹介 阪口 毅(さかぐち たけし) 1986年、東京生まれ。2016年、中央大学大学院文学研究科博士後期課程修了。博士(社会学)。専門は都市社会学、地域社会学。現在、立教大学コミュニティ福祉学部コミュニティ政策学科准教授。立川・砂川にて市民の手による資料館づくりに関わる。 主要著作 「「都市コミュニティ」研究における活動アプローチーー大都市インナーエリア・新宿大久保地域における調査実践より」『地域社会学会年報』25、2013年。 『“境界領域”のフィールドワークーー“惑星社会の諸問題”に応答するために』中央大学出版部、2014年(共著)。 「「都市コミュニティ」の創発性への活動アプローチーー大都市インナーシティ・新宿大久保地区の市民活動を事例として」『日本都市社会学会年報』33、2015年。 『“臨場・臨床の智”の工房ーー国境島嶼と都市公営団地のコミュニティ研究』中央大学出版部、2019年(共著)。 『地球社会の複合的諸問題への応答の試み(中央大学学術シンポジウム研究叢書12)』中央大学出版部、2020年(共著)。 序 文 地図1 新宿・大久保の広域地図 地図2 大久保と「中心地区」 表 場所と水脈の歴史 序 章 場所と出来事のコミュニティ研究──移動性と領域性のジレンマを越えて 第一節 構造か象徴か──既存のアプローチ 第二節 コミュニティの三つの位相 第三節 場所と出来事のコミュニティ研究 第四節 事例研究の概要 第1部 場所と水脈 第一章 移動の地層──新宿・大久保の〈象徴的空間〉の複数性 第一節 新宿・大久保の概観 第二節 大久保の歴史的形成と〈移動の地層〉 第三節 大久保における〈象徴的空間〉の複数性 第二章 活動の水脈──新宿・大久保と「共住懇」の道行き 第一節 「共住懇」の水脈 第二節 「共住懇」の展開 第三節 水脈としての「共住懇」 第2部 集合的な出来事 第三章 分立する「祭」──「しんじゅくアジアの祭」、二〇〇八ー〇九 第一節 「アジアの祭」の年代記 第二節 「しんじゅくアジアの祭2009」の始動 第三節 「しんじゅくアジアの祭2009」の資源 第四節 分立する「祭」 第四章 「場所」をかちとる──「OKUBOアジアの祭」、二〇一〇-一一 第一節 運営体制の大転換 第二節 いくつもの「祭」 第三節 「OKUBOアジアの祭2011」の資源 第四節 もうひとつの「祭」 終 章 流れゆく者たちのコミュニティ──移動性と領域性の理論に向けて 第一節 構造と象徴 第二節 コミュニティの在処 註 文 献 あとがき 初出一覧 事項索引 人名索引
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