「邪馬台国論」の新視点およびマルクス主義と儒教

草野善彦

2010年7月31日

本の泉社

1,571円(税込)

人文・思想・社会

本書では、マルクス・エンゲルス等の古代国家形成に関する考察にたって、従来の日本古代国家形成論への批判的検討を行い、あわせて氏族・部族社会の「原民主主義」と、古代ギリシャ・ローマの古代民主主義、および近世ヨーロッパの民主主義との関連にかんする、エンゲルス等の考察の観点と方法を念頭に、古代中国の都市国家とその文明を考察し、東アジアの民主思想と日本の民族的な進歩的思想の性格と特質の探究をこころみた。また、先述のとおりに氏族・部族の原始集落・都市も都市国家群さえも存在しない「万世一系の天皇制」なる、近世〜現代の尊皇日本史論の性格とその役割の解明をも探究した。

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