二十一歳の夏

一見、“わたし”の物語を紡いでいるように見えながら、“わたし”を超えていく眼差しに、この詩集は支えられている。生の汚れを引き受けたうえで、なお伸びやかに超えていく言葉の力。その詩語が放つ色の香。第４１回現代詩手帖賞受賞の若手詩人、待望の第一詩集。