戦国時代は何を残したか
民衆の平和・神仏への思い・自然開発
笹本正治
2020年7月26日
信濃毎日新聞社
1,870円(税込)
人文・思想・社会
戦乱の続く過酷な社会のなかでも、民衆は生きていたー。 人権のかけらもない人身売買や乱取り、人智を超える神仏との共存、繰り返す飢饉と疫病。著者は、そんな戦国時代こそが日本の大きな転換点だと主張する。 戦国時代を経て、社会はどのように変わったのか。現代の常識と戦国時代の常識の違いを明らかにしながら、戦国時代が今を生きる我々に残したものを探り、歴史学者が問いかける現代の課題を考える。 第1章 モノとしての民衆 1 川中島合戦に見る戦争の実態 2 戦乱が生み出す奴隷たち 3 どのように人を売り買いしたのか 4 人身売買の否定 第2章 戦乱からどう身を守るか 1 山に逃げ込む 2 自ら戦う民衆 3 寺に逃げ込む 4 法と裁判の整備 第3章 戦乱の中の心の平安 1 神とともに戦う 2 神仏に触れる機会 3 神仏と人の間で 第4章 自然と人との関係 1 襲い来る災害 2 飢饉の時代 3 自然に手を入れる 第5章 現代に続く戦国時代の課題
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