幽霊の歴史文化学
二松学舎大学学術叢書
小山聡子 / 松本健太郎
2019年3月4日
思文閣出版
2,750円(税込)
人文・思想・社会
本来、目に見えないはずの幽霊ーしかしこれまで日本人は、それを文学作品や絵画、映像によって描いてきた。 「幽霊」という言葉の意味は時代によって変遷し、それはときに現代人の多くが想像するものと大きく異なる。 人びとは幽霊をどう感知し、それを表象するためにいかなる工夫をしてきたのか、幽霊になにを求めたのか。歴史学、メディア学、文学、美術史学、宗教学、社会学、民俗学等さまざまな研究分野から日本人の精神世界の一端に迫る。 第1部 幽霊の存在論ーそれはどう生起するのか 生と死の間ー霊魂の観点からー(山田雄司) 幽霊ではなかった幽霊ー古代・中世における実像ー(小山聡子) 死霊表象の胚胎ー記紀・万葉集を中心にー(松井健人) 第2部 幽霊の表現論ーそれはどう描かれるのか 化物振舞ー松平南海侯の化物道楽ー(近藤瑞木) 『新釈四谷怪談』のお岩が映しだすものー占領期の日本映画検閲と田中絹代のスターイメージをめぐってー(鈴木潤) 祟りきれない老婆と猫ー中川信夫『亡霊怪猫屋敷』のモダニティー(山口直孝) 幽霊とゾンビ、この相反するものー肉体と霊魂の関係性と価値観の伝播についてー(岡本健) 予見者・反逆者・哲学者ー大塚睦の「幽霊」-(足立元) 第3部 幽霊の空間論ーそれはどこに出没するのか 上から出る幽霊ー地上七・八尺の異界ー(山本陽子) 立ち現れる神霊ー御嶽講の御座儀礼ー(小林奈央子) 大都市江戸の怪異譚ー『耳袋』と『反古のうらがき』からー(内田忠賢) デジタル時代の幽霊表象ー監視カメラが自動的/機械的に捕捉した幽霊動画を題材にー(松本健太郎) 現代社会の幽霊(ゴースト)的読解ーホラー映画の表象とメディアの物質性(マテリアリティ)-(遠藤英樹)
みんなの評価(1)
starstar読みたい
0
未読
0
読書中
0
既読
1
未指定
3
書店員レビュー(0)書店員レビュー一覧
レビューはありません
close
ログイン
Readeeのメインアカウントで
ログインしてください
Readeeへの新規登録は
アプリからお願いします
- Webからの新規登録はできません。
- Facebook、Twitterでのログイ
ンは準備中で、現在ご利用できませ
ん。
X
LINE
楽天ブックスサイト
楽天ブックスアプリ
みんなのレビュー