装いの美術史

織りと染めが彩なす服飾美

河上繁樹

2023年3月9日

思文閣出版

5,500円(税込)

人文・思想・社会

人はなぜ装うのか。衣服は体温の調節や身体の保護という実用性のみならず、装う者の身分や帰属の表示、自己の表現など様々な役割をもつ。服装は社会のなかで生まれ、他者の視線と自己の意識によって変化し、時に制度となり、あるいは時世粧となって歴史のなかに刻まれてきた。絵画に描かれた服飾を読み解き、その服飾を彩る織りや染めの技法を解明し、文様の意味を問えば、それを着る人の立場や時代背景、ときには心情までもがみえてくる。 将軍・僧侶・姫君から通人まで、日本人はどのような服を装ってきたのか。歴史をつうじて服飾のもつさまざまな意味を探る。 はじめに 第一章 和の装いー四季をまとい、常盤をねがう 第二章 仏法を装うー請来された高僧の袈裟  第三章 裂の装いー茶席に彩りをそえる名物裂  第四章 外交の装い1-足利義満の「日本国王」冊封  第五章 外交の装い2-龍になれなかった豊臣秀吉  第六章 姫君の装いー桃山時代の華麗なる服飾  第七章 傾く装いー片輪車の文様史  第八章 花洛の装いー東福門院の小袖から友禅染まで  第九章 物語る装いー『源氏物語』と『伊勢物語』を模様にした小袖  第十章 「いき」に装うー江戸に生まれた服飾美 おわりに

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