数学用語と記号ものがたり

片野 善一郎

2003年8月25日

裳華房

2,750円(税込)

科学・技術

小学校から高等学校の教科書で目にする数学の「用語と記号」がどのような考えで創られ現在のものに至ったのか?  本書は、時代背景や翻訳過程での変遷を交えながら、数学史とは別な視点から、数学の発展に影響を与えてきた脇役たちの由来について解説した。高校生以上であれば、数学は苦手と思っている人たちにも、「ものがたり」として楽しめるようにやさしく解説したもので、数学を身近にしてくれる一冊である。 第 I 部 数と計算に関する用語・記号  1.大数と小数の名称の由来  2.計算記号の由来  3.割り算の答えはなぜ商なのか  4.素数は数のプリマ  5.二千年前の中国数学書に出ている正の数・負の数  6.平方根の根とは何か,記号はどうして --√ になったのか  7.無理数は不合理な数か  8.虚数はどうして嘘の数なのか 第 II 部 式と関数に関する用語・記号  1.文字使用の歴史  2.方程式の未知数が x になるまでの長い道のり  3.方程式の方程とはどういう意味か  4.2元1次方程式の元とはどういう意味か  5.パワー(power)が累乗になった  6.代数(アルゼブラ)とアルゴリズムはアラビア起源  7.横縦線から坐標へ,坐標から座標へ  8.関数は函数だった  9.“確からしさ”,“公算”から確率へ  10.解析は後戻りの推理法のこと  11.微分は差の計算,積分は和の計算 第 III 部 図形に関する用語・記号  1.長方形は矩形,台形は梯形だった  2.合同の記号は■だった  (注:■は〜の下に=のついたもの)  3.三平方の定理の由来  4.幾何(geometry)はgeoの音訳  5.円周率と記号πの由来  6.図形の証明で使われる用語の由来  7.正弦・正接という用語の由来

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