エネルギーと電磁場

本書は、物理学のすべての分野を横断する重要な概念である“エネルギー”をキーワードとして、主に電磁場を舞台に解説したものである。エネルギーは物理を学ぶ上でも苦労するポイントの一つであり、できるだけやさしく解説され、これまでにはなかった新しい切り口の教科書として執筆されたものである。 1．各種のエネルギー 　1.1　エネルギーとは 　1.2　各種のエネルギー 　1.3　エネルギーの変換とエネルギー保存則 　1.4　仕事 　1.5　熱力学第一法則 　演習問題 2．力とポテンシャル 　2.1　運動方程式と運動エネルギー 　2.2　力学的エネルギー保存則 　2.3　相互作用のポテンシャル 　2.4　万有引力とクーロン力 　2.5　質点系に対する力学的エネルギー保存則 　演習問題 3．電荷，磁荷の連続分布 　3.1　電荷，磁荷の分類 　3.2　電場と電位 　3.3　電位に対する方程式 　3.4　電気エネルギー 　3.5　導体の電気エネルギー 　演習問題 4．導体系の静電気学 　4.1　導体と電場 　4.2　導体の作る電位 　4.3　キャパシター 　4.4　多数の導体 　4.5　導体にはたらく力 　演習問題 5．誘電体の性質 　5.1　電気双極子 　5.2　一様な電場中の導体球 　5.3　電気分極と電束密度 　5.4　誘電体のエネルギー 　5.5　誘電体にはたらく力 　演習問題 6．磁石，電流と静磁場 　6.1　磁荷の作る磁場 　6.2　磁石の球 　6.3　電流と磁場 　6.4　ベクトルポテンシャル 　6.5　磁束と相反性 　演習問題 7．電流回路系のエネルギー 　7.1　電磁誘導と磁束 　7.2　電流回路系の磁気エネルギー 　7.3　磁気力のする仕事 　7.4　電流回路にはたらく力 　7.5　具体的な応用例 　演習問題 8．電磁場のエネルギー 　8.1　電磁場の性質 　8.2　ベクトルポテンシャルと電流密度 　8.3　マクスウェル方程式 　8.4　電磁場のエネルギー 　8.5　電磁場中の熱力学 　演習問題