ゴム弾性〔初版復刻版〕

久保 亮五

1996年6月25日

裳華房

3,080円(税込)

科学・技術

本書の初版は半世紀以上も前に刊行され、初版発刊翌年(1947年)に第1回毎日出版文化賞を受賞した。その後絶版となったが、現在でも学問的にきわめて価値の高い幻の名著として今日まで語り継がれてきた。著者は1995年3月に逝去されたが、著者の業績を偲ぶ各方面から復刊の要望が高く、読みやすい現代版として復刻したものである。  ゴムの物理や化学は今日でもなお未解決の問題も多く、当時少壮気鋭の学者としてこの問題に取り組まれた著者の、ゴム弾性の神秘をあばこうとして構想をめぐらす姿勢がうかがわれる本書は、直接この方面に携わる方々を魅了するばかりでなく、多くの方々の興奮を呼び起こすことだろう。 久保亮五著「ゴム弾性」のもつ意義 [伏見康治] はしがき 1.まえおき  1.1 高分子物性論の位置 2.ゴムおよびゴム類似物質  2.1 ゴムとその特質  2.2 高弾性  2.3 ゴムの分子および加硫  2.4 ゴムのX線的研究  2.5 ゴム類似物質 3.ゴム状態の本質  3.1 物質の構造, 原子分子間の力と力学的性質  3.2 ミクロブラウン運動とマクロブラウン運動  3.3 分子内回転  3.4 ゴム弾性の本質  3.5 熱力学的関係式と実験的証明 4.統計力学的な基礎  4.1 統計力学の基礎  4.2 理想気体  4.3 一つの力学的模型  4.4 鎖状分子のエントロピー 5.理想ゴムの統計力学的理論  5.1 理想ゴム状態  5.2 荷重と張力  5.3 W. Kuhnの理論  5.4 Poisson比とYoung率  5.5 網状構造の理論  5.6 内部エネルギーを考えた理論  5.7 要素分子の配向  5.8 ゴムの張力の一つの運動論的解釈  5.9 ゴムの複屈折  5.10 分子バネの説 6.実際のゴム  6.1 生ゴムの弾性  6.2 結晶化現象  6.3 ゴムの低温における状態変化  6.4 時間的な現象および可塑性 7.ゴムの理論に関連した諸問題  7.1 分子内回転と鎖状分子の形  7.2 粘度  7.3 膨潤  7.4 繊維状タンパク質の問題  7.5 結びの言葉 付録 復刻版あとがき [西 敏夫]

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