結晶化学

基礎から最先端まで

大橋裕二

2014年2月1日

裳華房

3,410円(税込)

科学・技術

“原子・分子の構造の解明”から、“分子間相互作用の解明”へ──。  この20年の間に急速に進歩を遂げ、ついに結晶中の分子の動きまで捉えうるようになった現代「結晶化学」の経緯と到達点、および今後の可能性をあますところなく伝える決定版。世界結晶年2014の開幕を飾るに相応しい1冊。 1.物質の構造  1.1 物質研究と錬金術  1.2 近代化学から現代化学への発展  1.3 自然を見る眼ー現代化学を支える測定法  1.4 新たな「結晶化学」の目標 2.結晶の対称性  2.1 結晶格子と格子点  2.2 対称の要素 -回転軸と回反軸ー  2.3 対称要素の組み合わせ -点群ー  2.4 7つの晶系  2.5 空間格子 -単純格子と複合格子ー  2.6 周期構造に基づく対称操作 -らせん軸と映進面ー  2.7 結晶の対称 -230種の空間群ー  2.8 出現頻度の高い空間群 -P 21/c とP 212121- 3.結晶構造の解析法  3.1 X線解析法  3.2 単結晶中性子解析法  3.3 粉末結晶解析法 4.イオン結合とイオン半径  4.1 最密充填構造  4.2 イオン結合の発見とイオン半径の概念の誕生  4.3 半経比の法則  4.4 イオン結晶とマーデルング定数 5.ファンデルワールス相互作用  5.1 分子間の相互作用の種類  5.2 反応空間の考え方 6.電荷移動型相互作用  6.1 電荷移動型相互作用の構造とエネルギー  6.2 色の変化  6.3 イオン型分子間化合物  6.4 有機超伝導体 7.水素結合  7.1 水素結合の性質  7.2 水素結合のエネルギー  7.3 水素結合の種類  7.4 分光法による水素結合  7.5 結晶内の水素結合形成による反応速度の制御 8.結晶多形と相転移  8.1 結晶多形の存在  8.2 多形(polymorphism)と同形(isomorphism)  8.3 結晶溶媒を含む疑似多形(pseudo-polymorphism)  8.4 多形研究の必要性  8.5 多形による固体反応速度の変化 9.結晶構造の予測  9.1 モデルによる結晶構造の推定  9.2 計算に基づく結晶構造予測  9.3 結晶構造予測テスト 10.固体中の分子の運動  10.1 構造の乱れ  10.2 熱によるコンホメーションの変化  10.3 ペダル運動 11.有機固相反応  11.1 有機固相反応の特徴  11.2 トポケミカル反応  11.3 固相反応の例 12.有機結晶の混合による反応  12.1 乳鉢の中の反応  12.2 界面活性剤と芳香族化合物の複合体形成 13.結晶相反応  13.1 光ラセミ化反応  13.2 ラセミ化速度と反応空間  13.3 異なる様式のラセミ化反応  13.4 光照射のみで旋光度を示すラセミ結晶  13.5 光照射だけで起こる立体配置の反転  13.6 反応中間体の出現  13.7 段階的異性化反応  13.8 結晶相反応と単結晶ー単結晶反応の違い 14.中性子回折を利用した反応機構の解明  14.1 シアノエチル基のラセミ化反応  14.2 長鎖アルキル基の反転の過程  14.3 多段階光異性化反応 15.反応中間体の構造解析  15.1 さまざまな反応中間体  15.2 三重項カルベンの構造  15.3 ニトレンの反応  15.4 サリチリデンアニリンのホトクロミズム  15.5 金属錯体の励起構造

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