図書館をめぐる日中の近代
友好と対立のはざまで
小黒 浩司
2016年4月13日
青弓社
3,960円(税込)
人文・思想・社会
古来から日本と中国は漢字文化で深くつながり、「図書館」という日本生まれの漢語が中国で使われているように、その交流は連綿と現在に至っている。しかし、近代期に両国は厳しく対立するようになり、図書館もそのはざまで揺れ動いた。中国での日本の図書館事業は、現地では「文化侵略」の一手段とみなされ、ついにはテロの対象にまでなった。満鉄図書館などの設立過程をたどり、日本の図書館関係者が果たした役割を友好親善と文化侵略という両面から見据え、日本と中国の政治に翻弄された図書館の近代期を解明する図書館史研究の成果。
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