体操の日本近代

戦時期の集団体操と〈身体の国民化〉

越境する近代 14

佐々木 浩雄

2016年2月4日

青弓社

3,740円(税込)

ホビー・スポーツ・美術

ラジオ体操、建国体操、日本産業体操、大日本国民体操、国鉄体操ーー全国で考案された集団体操の実態を史料を渉猟してあぶり出し、娯楽や健康を目的にしていた体操が国家の管理政策に組み込まれるプロセスを追って、「体操の時代」のナショナリズムを問う。 はじめに 第1部 民衆体育の時代ーー一九三〇-三六年 第1章 体操普及の課題と集団体操の可能性  1 近代日本の幕開けと体操の導入  2 ラジオ体操の普及と民衆体育論  3 全日本体操連盟の設立と体操界の変化 第2章 アトラクティブな体操の発見と集団体操の国家的イベント化  1 ニルス・ブック一行の来日  2 日本体操大会の開催 第3章 工場体育としての体操普及  1 産業衛生施策としての体操普及  2 産業衛生協議会答申と工場鉱山基本体操の創案  3 産業衛生協議会と暉峻義等  4 工場体操の展開とその効果 補論 修養団の「国民体操」 第2部 国民体育の時代ーー一九三七ー四一年 第4章 国民体育の振興と集団体操  1 日中戦争の勃発と国民精神総動員運動の展開  2 厚生省の体力政策と集団体操の展開 第5章 体操の乱立と「紀元二千六百年」奉祝行事での集団体操  1 体操の乱立  2 工場体操の変容  3 紀元二千六百年の集団体操 第6章 国民精神の涵養と体操の日本化  1 「体操の日本化」の背景  2 松本学と建国体操  3 体操と国民精神涵養 第3部 国民錬成の時代ーー一九四二ー四五年 第7章 アジア・太平洋戦争下の鍛錬体操  1 総力戦体制での体操の位置づけ  2 鍛錬体操の奨励  3 戦争末期の労働者・農民の体操 第8章 東京帝国大学の「全学鍛錬体操」  1 学生競技の統制と鍛錬的運動の奨励  2 東京帝国大学の全学鍛錬体操推進の実態 第9章 戦後の体操  1 体操への規制と指導者たちの反応  2 体操の復活  3 体操の戦前と戦後ーーまとめにかえて あとがき 索引

本棚に登録&レビュー

みんなの評価(0

--

読みたい

0

未読

0

読書中

0

既読

0

未指定

1

書店員レビュー(0)
書店員レビュー一覧

みんなのレビュー

レビューはありません

Google Play で手に入れよう
Google Play で手に入れよう
キーワードは1文字以上で検索してください