草津温泉の社会史

関戸 明子

2018年5月24日

青弓社

2,640円(税込)

人文・思想・社会

豊かな温泉を生み出す草津白根山の自然や、草津の特色である共同浴場の発展と地元の取り組み、明治から戦前期ー戦後までの人口と就業者の変動、温泉地のイメージとそれを作ってきた過程を史料に基づいて丹念に調べ、温泉地と観光の形成史を立体的に描き出す。 凡例 序 章 本書のねらいと構成 第1章 草津温泉をめぐる自然と歴史叙述  1 草津白根山の自然史  2 開湯伝説と歴史叙述    コラム 草津白根山の火山災害 第2章 温泉の利用形態と管理方法  1 全国的な源泉開発の動向  2 共同浴場の変遷  3 引湯の技術革新と万代鉱源泉の開発  4 温泉の集中管理の仕組み 第3章 温泉を基盤とする地域社会の形成と変容  1 明治期の温泉地の改良  2 草津電気鉄道の開通と温泉街の変容  3 戦後復興から高原リゾート開発の時代へ  4 バブル景気から今日に至る温泉まちづくり    コラム 国立療養所栗生楽泉園の現在 第4章 旅行者の動向と場所イメージ  1 明治期から昭和初期までの入浴客の動向  2 紀行文に描かれた草津  3 一九五〇年代以降の観光入込客の動向  4 「旅」の記事にみる草津 第5章 描かれた草津/写された草津/格付けされた草津  1 描かれた草津  2 写された草津  3 格付けされた草津 終 章 結びにかえて  1 男性客ばかりの時間湯  2 草津の歴史や文化を味わう 参考文献一覧 あとがき

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