ロックミュージックの社会学
青弓社ライブラリー 18
南田 勝也
2001年8月20日
青弓社
1,760円(税込)
エンタメ・ゲーム
ロックを成立させ、ロックであることを決定づける価値観の体系ー支配圏・中央圏を否定する“アウトサイド”指標、純粋芸術に挑戦しつづける“アート”指標、ポピュラリティを獲得していく“エンターテイメント”指標ーこの三指標は、時代的背景である対抗文化との相互依存関係のなかで生み出され、相互に絡み合いながら継承されてきた。それは、演奏者が自己をロック・ミュージシャンと強烈に自負するとき、聴衆がロックを受容すると意識するとき、「ロックとして卓越した存在になること」を証明する原理なのである。三指標が文化的正統性をめぐって牽引しあいながら築くトライアングル=ロック“場”に入り込み、ロックに仮託された超越・反抗・逸脱の感覚と心性の社会的構造を検証する。
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