アメリカ雑誌に映る〈日本人〉

オリエンタリズムへのメディア論的接近

小暮 修三

2008年12月20日

青弓社

2,200円(税込)

人文・思想・社会

アメリカ人は〈日本人〉をどうイメージしてきたのか。雑誌「ナショナル・ジオグラフィック」などが描き続けてきた日本人像をたどり、サムライ・ゲイシャから企業戦士、テクノロジー、ジャパニメーションへの変遷にオリエンタリズムの痕跡を読むメディア論。 はじめに 第1章 他者/自己への眼差しーー「ナショナル・ジオグラフィック」を「読む」ための概念地図  1 リプレゼンテーション(Representation)  2 オリエンタリズム(Orientalism)  3 テクノ・オリエンタリズム(Techno-Orientalism)  4 テクノ・ナショナリズム(Techno-Nationalism)  5 「ナショナル・ジオグラフィック」とは?  6 「ナショナル・ジオグラフィック」の〈日本人〉 第2章 ゲイシャ・ガールーー古典的オリエンタリズムI  1 ファンタジーーー『蝶々夫人』あるいは「花のもてなし」  2 アイロニーーー幻想としての伝統的日本人女性(ゲイシャ・ガール)  3 ノスタルジーーー商品または歴史的存在としてのゲイシャ・ガール  4 二十一世紀のゲイシャ・ガール 第3章 サムライーー古典的オリエンタリズムII  1 封建遺制のハラキリから戦争の狂気へーー太平洋戦争敗戦まで  2 「張り子の虎」から精彩を失った伝統へーー一九五〇-七〇年代  3 そして「精神」へーー一九八〇年代以降  4 二十一世紀のサムライ 第4章 テクノロジーーーテクノ・オリエンタリズム  1 テクノロジーと結び付けられた〈日本人〉  2 西洋文明の模倣者(サムライ)--十九世紀末以降  3 西洋テクノロジーを使う女性労働者(ゲイシャ・ガール)--一九二〇年代以降  4 資本主義陣営の「モデル・マイノリティ」--一九七〇年代半ば以降  5 テクノロジーと「伝統」に生きる「オタク」--一九八〇年代半ば以降  6 二十一世紀のテクノ・オリエンタリズム 第5章 オリエンタリズム批判再考ーー反オリエンタリズム教条主義を超えて  1 オリエンタリズム批判再考ーーオリエンタリズムとセルフ・オリエンタリズムの相互補完関係  2 テクノロジーをめぐるセルフ・オリエンタリズムとナショナリズムの相関性  3 ノスタルジーとエキゾチズムを伴った古典回帰的オリエンタリズム  4 反オリエンタリズム教条主義を超えて あとがき

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