源氏物語二つのゆかり

継承の主題と変化

新典社新書

熊谷義隆

2009年3月31日

新典社

1,100円(税込)

人文・思想・社会 / 新書

桐壺更衣に端を発し、藤壺、紫の上へとつながる「紫のゆかり」と、桐壺更衣から明石君へと流れる血縁がなす「復権のゆかり」。二つのゆかりは、光源氏の運命を定めた三つの予言の間にたゆたい、長編物語を構築する。表には見えない物語や、作者紫式部の隠された意図をも乗せ、一貫して源氏物語を支えているものとは。

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