大伴旅人

「令和」を開いた万葉集の歌人

辰巳正明

2020年2月29日

新典社

2,640円(税込)

人文・思想・社会

「令和」の時代を開いた大伴旅人。彼は大宰府の官人たちと梅花の宴を開き風流を尽くした。その梅花の歌三十二首に先立ち、旅人は漢文の序を書き記している。時に、初春令月にして、気淑く風和らぎ、鏡前の香を薫らす。ここには、初春の梅を愛でる喜びが綴られている。これが「令和」という元号となった。この元号が“国書”から採用されたことで、多くの日本人はこの元号を喜び迎えた。旅人は、まさに「令和」の時代を開いたのである。

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