絶望という道連れ

BIG BOOKS

笹沢 左保

1993年7月31日

青樹社

1,046円(税込)

小説・エッセイ / 新書

悪徳不動産屋の女社長を逆上して扼殺し、茫然と東京駅をさまよっていた田宮史郎は、青ざめた顔で立ちつくす美しい若妻と遭遇した。聞けば、彼女は夫を毒殺してきたのだという。二人が逃亡に旅立った夜、ホテルの部屋に血塗れの男が飛び込んできた。男は追ってきた男たちに難なく捕まり、隣室で殺されたらしい。見て見ぬ振りを装い、神戸、沖縄と転々とする二人を執拗に追跡する警察と謎の男たち、そして不可解な連続殺人。絶望だけが道連れの逃避行の果てに待つ真相とは?

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