
世界を旅したマジョリカ陶器
鎖国期のアルバレルロと天正遣欧少年使節
松本 啓子
2021年2月28日
清文堂出版
3,850円(税込)
人文・思想・社会
1992年の夏、大坂城下町から見慣れない色鮮やかな陶器の破片が出土した。鎖国期(17世紀)の遺跡から、なぜヨーロッパの陶器が出土したのか?この謎の陶片をめぐる著者の調査が始まった。ヨーロッパ各地をかける調査の末に、宗教改革期のカトリック教会と陶器の関係、さらに千々石ミゲルの存在が浮かびあがった。大胆な仮説を提示する調査顛末記。 第1章 はじめに 第1節 見慣れぬ陶器の出土 第2節 大坂出土品はデルフト陶器かマジョリカ陶器か? 第3節 その時、アジアは? ヨーロッパは? 第4節 ヨーロッパに捜索に行く前に 第2章 初めて実見した本場・ヨーロッパのマジョリカ 第1節 大坂出土品の産地をもとめて(オランダ・ベルギー訪問 1994年) 第2節 鎖国期のヨーロッパ陶器の来た道 第3節 マジョリカ陶器のヨーロッパ伝播ルートを辿る大坂出土品持参の旅 第3章 マジョリカ調査顛末記 第1節 マジョリカ陶器の基礎──本家イタリアのマジョリカ 第2節 イタリア・フランスの出土品と伝世品 第3節 消費地・製作地のマジョリカ(2005〜2007年の調査) 第4節 カトリックとの関わりをキーワードに(ドイツ語圏) 第5節 イベリア半島のマジョリカ(スペイン・ポルトガル) 第4章 まとめと若干の考察ーー日本のマジョリカはどのような背景で生まれたのか 第1節 これまでの調査でわかったこと 第2節 誰が日本に色絵フォグリー文アルバレルロを伝えたのか? ]第3節 今後に向けて
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