
セルロイドの海
平野悠
2020年6月10日
ロフトブックス
1,980円(税込)
小説・エッセイ
ライブハウスを経営しつつも仕事はほぼリタイア状態にある〈私〉は、悠々自適な生活を送っている。70歳を過ぎ、自身が生きる上でテーマの一つである〈旅〉の集大成として、三度目となるピースボートの渡航でまだ見ぬ北極圏を目指す。 ピースボート〈オーシャンドリーム号〉には1,000人余りの乗客がいたが、その7割が60歳以上の老人という〈動く養老院〉だった。 船内の様々なレクチャーに興じるなか、〈私〉は習字サークルで敬虔なクリスチャンである〈晴美〉と出会う。度重なる夫の浮気に辟易し、夫から逃げるようにピースボートへ乗り込んだ60歳過ぎの清楚な女性だ。 幾度かの〈晴美〉との逢瀬に、何十年ぶりかの恋の悦楽を思い出した〈私〉は我を忘れて老いらくの恋に身を投じる。一時は互いに惹かれ合うものの、「この恋は神が許さない」という〈晴美〉の頑なな信条により、二人の距離は次第に離れていく。 〈晴美〉と入れ替わるように〈私〉の前に現れた〈麗子〉は、生涯独身を貫く63歳。〈私〉とは趣味嗜好もライフスタイルも正反対だが、その天真爛漫な性格に少しずつ惹かれていく。 プロローグ 第1章出航 第2章フォール・イン・ラブ 第3章ヨーロッパ 第4章北欧 第5章北極海 第6章南米とカリブ海 第7章太平洋へ 第8章横浜へ エピローグ
本棚に登録&レビュー
登録しました。
close

ログイン
Readeeのメインアカウントで
ログインしてください
Readeeへの新規登録は
アプリからお願いします
- Webからの新規登録はできません。
- Facebook、Twitterでのログイ
ンは準備中で、現在ご利用できませ
ん。
シェア
X

LINE
リンク
楽天ブックスサイト
楽天ブックスアプリ
© Rakuten Group, Inc.
キーワードは1文字以上で検索してください
みんなのレビュー