なぜ韓国は中国についていくのか
日本人が知らない中韓連携の深層
荒木信子
2014年4月19日
草思社
2,420円(税込)
人文・思想・社会
韓国の「日本軽視、中国重視」があらわになっている。就任いらい歴史認識をとりあげて日本批判を続ける朴槿恵大統領だが、夥しい血を流し合った朝鮮戦争を俎上にのせて中国を非難したとは聞かない。だがこれは、ひとり現政権のみの姿勢ではない。「韓国人の日本観」をテーマに、20余年来の韓国の変化をみつめてきた著者は、国交正常化を画期として韓国の中間傾斜が一気に進んだと指摘。35年間の日本統治を圧倒する2000年におよぶ歴史の紐帯に鑑みれば、中韓連携は“自然の摂理”であり、こんにちその核心は対日共闘にあると説く。東アジアに出現したこの新たなパワーに日本はどう対処すればいいのか。「中国」という要素を加えて捉え直した瞠目の日韓関係論である。
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