文庫 敵兵を救助せよ!

駆逐艦「雷」工藤艦長と海の武士道

草思社文庫

惠隆之介

2014年8月2日

草思社

1,210円(税込)

小説・エッセイ / 人文・思想・社会 / 文庫

1942年3月2日、ジャワ・スラバヤ沖海戦の後、 会場には撃沈されていた多数の連合軍将兵が漂流していた。 潜水艦攻撃の危険が残る戦闘海域であったが、 駆逐艦「雷」の工藤俊作艦長はただちに停船し、 自艦の乗組員数をはるかに上回る422名もの英軍将兵を救助する。 まさに海の武士道が発揮された瞬間だった。 世界海戦史上でも稀な決断実行だったが、これまでほどんど語られることはなかった。 著者は存命の日英の当事者を執念を持って探し出し、当時の状況を本書で鮮やかに再現。 歴史の帳に埋もれていた数々の事実を明らかにした話題の書である。 序章  日英海軍のきずな 1 英国の元外交官、日本の海軍士官の消息を訪ねて来日 2 武士道と騎士道 第一章 工藤俊作の生い立ち 1 山形県屋代郷の気質 2 海軍兵学校の予備校、米沢興譲館中学 3 工藤、興譲館中学に進学 第二章 海軍兵学校 1 海軍兵学校の誕生 2 工藤、難関を突破して兵学校に合格 3 鈴木貫太郎校長の自由な教育理念 4 海軍の「ゆとり教育」 5 皇族、海軍に学ぶ 第三章 日米間に暗雲 1 ワシントン海軍軍縮会議 2 工藤、兵学校を卒業 3 遠洋航海へ 4 青年士官の青春 第四章 対米英戦争の序曲 1 昭和恐慌 2 海軍部内に分裂起こる 3 中国の陥穽にはまる 第五章 開戦 1 駆逐艦「雷」と工藤一家 2 ニイタカヤマノボレ 3 日本、破竹の進撃 4 灼熱の中の南方作戦 第六章 スラバヤ沖海戦 1 海戦 2 戦いの中で武士道を発揮 3 「雷」、危険を承知で敵兵を救助 4 青年士官、工藤に不満を抱く 5 オランダ病院船「オプテンノート号」 6 漂流米兵の身勝手 第七章 駆逐艦「雷」の最期 1 ミッドウェー海戦 2 瀕死の「雷」 3 散華 4 日本海軍の伝統は残った 終章  敗戦後の工藤   高畠で終戦を迎える あとがき 文庫版のためのあとがき 主要参考文献 資料提供者および支援者

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