「うつ」は炎症で起きる
エドワード・ブルモア / 藤井 良江
2019年5月29日
草思社
1,760円(税込)
美容・暮らし・健康・料理 / 医学・薬学・看護学・歯科学
うつ病になるのは「心」のせいだけじゃなかった。 精神医学の世界的権威が最新理論をわかりやすく解説。 数十年にわたり進展がほとんどなかったうつ病研究に、いま、革命が起きている。 もっぱら「心」と「脳」の病気と考えられていたうつ病が、実は身体の炎症に原因があるという証拠が次々と挙がっているのだ。 社会的ストレスから発症するうつ病も、ストレスによって炎症が起こることが原因と考えられる。 近い将来、精神科医はうつ病の診断に炎症を調べる血液検査が使うようになり、 検査結果からその患者に最適の抗炎症薬や免疫療法を選択して処方するようになるかもしれない。 既存の抗うつ薬で効果がなかった患者に、救いがもたらされる可能性は大きい。 数多くの人々を苦しめる病気の治療に見えてきた、革命的進展の兆しと将来への展望を、世界的権威がわかりやすく解説する。 <内容より> ●幼少期に炎症マーカーが高いと成人後うつになりやすい ●肝炎の免疫療法で人工的に炎症を起こすと3分の1の人がうつになる ●ストレスが高まると炎症が起きて、うつになりやすくなる ●肥満・歯周病・免疫疾患などによる炎症はうつのリスクを高める ●慢性炎症を治療すると併発していたうつ症状も消える例が多い
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