文庫 潜水艦伊16号 通信兵の日誌

草思社文庫

石川 幸太郎

2021年12月3日

草思社

1,100円(税込)

小説・エッセイ / 人文・思想・社会 / 文庫

「昨日来、総員潜航配備について、まんじりともせず過す。 いよいよ本朝を期し、真珠湾襲撃なのだ」(十二月八日) ハワイ真珠湾攻撃を皮切りに、マダガスカル攻撃、インド洋・通商破壊作戦を戦い抜き、 ソロモン諸島沖で撃沈された潜水艦伊16号の奇跡的に残った艦内日誌。 「再びこの陣中日誌を手にとりて読み返す日があれば、それは奇蹟にほかならない。 二度三度、内地よりの出撃の回数が多くなるに従って、 最初ハワイ海戦に出動するときのような、涙の出るような感激が少なくなってくる。 最後には、無神経的動物に還元するのではあるまいか」(日誌冒頭より) <目次より> 第一章 ハワイ真珠湾攻撃へ  波浪高く艦体の動揺猛烈なり  X日ハ予定通リ  マーシャル諸島のクェゼリン基地へ  桜花散るやハワイに嵐して  後ろめたい伊一六潜だけの帰還  真剣さが感じられぬ呉の町の人々 第二章 マダガスカル島攻撃とインド洋通商破壊作戦  母港横須賀へ向けて回航  呉での改造と安芸灘での訓練  ケープタウンまで四箇月の長期作戦  ダーバンに向かいつつあり、果して獲物は?  いまだ敵商船一隻も撃沈せず  ディエゴスアレス湾襲撃中止の無電、筒に届かず  五十日ぶりの太陽に歓喜する  第二次通商破壊戦の戦果やいかん  帰航の途次に作戦続行の命  セーシェル、チャゴス諸島の偵察  ペナンへ、そして横須賀へ 第三章 三度目は南太平洋、ソロモン決戦へ  横須賀出港、ガダルカナル島へ  運命の魔の手が迎えに来るその日まで 解説および潜水艦伊16号関係資料 軍人幸太郎と人間幸太郎の相剋ーー石川純子 潜水艦伊一六号海底の日誌を読むーー戸高一成 石川幸太郎年譜 関係資料 潜水艦伊一六号乗員名簿 潜水艦伊一六号(丙型)主要要目一覧表 潜水艦伊一六号(丙型)一般配置図 ハワイ真珠湾攻撃先遣部隊編成表 ハワイ真珠湾攻撃機動部隊編成表

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