死因の人類史
アンドリュー・ドイグ / 秋山 勝
2024年2月27日
草思社
4,180円(税込)
美容・暮らし・健康・料理
人はどのように死んできたのか? 人類の歴史において「死因」は変化しつづけてきた。 現在、先進諸国の平均寿命は80歳を超え、おもな死因は 心疾患、脳血管疾患、癌、認知症などが占めるが、 100年前には平均寿命は約50歳、主要な死因は結核、 インフルエンザ、肺炎などの感染症だった。 中世には飢饉、ペスト、出産(産褥熱)、戦争が多くの生命を奪い、 旧石器時代は暴力や事故による死に覆われていたという。 次々と襲いかかる「死」に、人びとはどのように向き合い、克服してきたのか。 飢餓や疫病はどのように乗り越えられたのか。 さらに、遺伝子改変で人の寿命はどこまで延びるのか。 最新のデータをもとに歴史的、科学的に検証しつつ、背景にある 社会、経済、政治、宗教や文化などの変化と影響を分析し、 死因から世界史を読み解く初めての人類史。
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タイトル買いした一冊です。 読み始めるまでは死因と聞いて何か冷たい、それでいて血液の通った人間ドラマ的な説明になるのかと思っていた。たしかにその一面はあったのだが、本書はもっと視点が異なる。 死因に対して大きく5つの切り口で話を進めていく。いきなり統計学から始まって面食らったのだけれど、よくよく考えてみると死因を記録するようになった契機から書き始めなければ正確な総数の話をしていくのはおかしなわけで。つまりまんまと納得させられ読み進めることになったのだった。 いわゆる文系的な統計や歴史の話から医療の専門的な話へ続き、病気に進み、人間が原因の話へと進んでいく。一つのテーマでこれほど多くの分野を縦断できると思うと楽しくなってくる。そして、何かを突き詰めるには個人の特定の分野を掘り下げ続けるのではなく、チームとして取り組んだほうがより面白いものが出来上がるのではなんてことを考えていた。上記内容は全く本には載っていないが、もしかしたら少しはそんなつもりもあったのではなんて考えてしまう。
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思ったよりも冷静な内容
タイトル買いした一冊です。 読み始めるまでは死因と聞いて何か冷たい、それでいて血液の通った人間ドラマ的な説明になるのかと思っていた。たしかにその一面はあったのだが、本書はもっと視点が異なる。 死因に対して大きく5つの切り口で話を進めていく。いきなり統計学から始まって面食らったのだけれど、よくよく考えてみると死因を記録するようになった契機から書き始めなければ正確な総数の話をしていくのはおかしなわけで。つまりまんまと納得させられ読み進めることになったのだった。 いわゆる文系的な統計や歴史の話から医療の専門的な話へ続き、病気に進み、人間が原因の話へと進んでいく。一つのテーマでこれほど多くの分野を縦断できると思うと楽しくなってくる。そして、何かを突き詰めるには個人の特定の分野を掘り下げ続けるのではなく、チームとして取り組んだほうがより面白いものが出来上がるのではなんてことを考えていた。上記内容は全く本には載っていないが、もしかしたら少しはそんなつもりもあったのではなんて考えてしまう。
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