哲学者クロサキの写真論
黒崎政男
2001年10月30日
晶文社
2,090円(税込)
ホビー・スポーツ・美術
ライカの手触りに恍惚とし、ハッセルのシャッター音に永遠を感じる。ライツにツァイスにローデンシュトック-。めくるめくレンズの誘惑に身を任せながら、カメラを愛し、カメラに愛された哲学者が、技術の進歩にともない変わっていく人の美意識に迫る。撮った画像をいかようにも加工できる。ハードディスクに記録された過去は、いつでもアクセス可能な等価な瞬間として所有することができる。そんなデジタルカメラの特性は「決定的瞬間」を切り取るという写真の意義をどのように変えていくのだろうか。メカと技術と理論の溝を軽やかに飛び越える、新しい写真論の誕生。
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