ブラックパンサー VS. デッドプール

デッドプールvsヴィランのレッカーとの戦いから話は始まり、激しい戦いの末にデッドプールの勝利で終わるも、二人の戦いの流れ弾で名も無き民間人が重症を負ってしまう。 ふざけながらもその事に罪悪感を覚えるデッドプールは彼の治療に必要な希少金属:ヴィヴラニウムを手に入れるため、原産国のワカンダまでやって来るも、国王のブラックパンサーはデッドプールの普段の行い悪さゆえに起きた結果のため、国の宝のヴィヴラニウムを渡すことは出来ないとデッドプールの申し出を断ってしまう。 その後デッドプールは力ずくでヴィヴラニウムを手に入れようとブラックパンサーに襲いかかり、その不躾な態度にブラックパンサーは激昂し大喧嘩が始まってしまう…。 無事デッドプールはブラックパンサーに勝利しヴィヴラニウムを手に入れ、名も無き民間人を救うことができるのか…？ 話の内容としてはいつものデッドプールのVSシリーズのため、戦う理由はあってないようなもの。 作中でデッドプールが茶化しながらいっているが、ちょっとした勘違いで有名ヒーロー同士が喧嘩している様な(今回は違うが)よくあるストーリー。 オチも有名ヒーロー同士こういった理由で戦えば、結果はこうなるよねってオチのため、予定調和で物足りないかなという感じ。 しかしその分アートは非常に魅力的で、デッドプールの奇行に引いている少年の顔に縦線が引かれていたり、互いに黒目の無いマスク状態で戦っているため、感情を白目の形や大きさで過剰にして表現していたり、どことなく日本のギャグ漫画の表現を思わせるコマが多くあり、とても見やすく分かり易かった。 スーツを着ていない人間状態だとややクセの強い画となっているが、スーツを着た状態だととてもコミカルで、作中よくデッドプールの体が弾け飛ぶが、グロテスクさを感じさせない画となっている。 総評するとデッドプール、ブラックパンサーファンの方やギャグ漫画風味の作品を読みたい方ならオススメの作品となっている。