鴻海帝国の深層

王 樵一 / 永井 麻生子

2016年8月4日

翔泳社

1,760円(税込)

科学・技術

好むと好まざると、「鴻海」とそのトップ「郭台銘」は理解する必要がある! 台湾の町工場として、事業をスタートさせた鴻海は、わずか40年余りで売上高15兆円の企業に成長した。その成長を支えたのは、「PC、ゲーム機、携帯電話、スマートフォンなど成長市場にいち早く目を付けて、アップル、デル、ソニーなどトップシェア企業を顧客にする」「廊下の電灯は間隔を空けて点ける、社員のエレベーター利用を禁止するなど堅実経営の一方で、忘年会の賞金総額は15億円と利益は社員に積極的還元する」「工場を建設しながら出荷する、出荷センターを顧客近くに建設するなど、スピード重視の開発・量産・納品体制を実現」「顧客が受け入れやすい価格帯で売値を決めた後に、それに応じてコストを決定(価格が下がると鴻海のシェアが上がる)」という鴻海の戦略と、「毎朝プールで会社の幹部と仕事の話をしながら業務を始め、1日15時間働く」「ブランドを身に付けず、高級車にも乗らず、身を飾ることにも興味がない」「製品を納期を間に合わせるためには、自ら生産ラインに立って、3日でも徹夜」「議論したいと考えたときには、真夜中でも帰宅した社員を呼び出す」という郭台銘のキャラクターだった。原書にはなかったシャープ買収の裏側も収録。製造業のみならずすべてのビジネスマン必読の一冊! 1章 50万から1兆へ 鴻海の台頭 2章 あえて独裁者となる 郭台銘という人物 3章 人を率いるなら、心を率いよ! 郭台銘のリーダー術 4章 四流人材を、才能ある人材へ 1 5章 四流人材を、才能ある人材へ 2 6章 スピード=コスト 魔物はすべて細部に潜む 7章 鴻海の中核的競争力 1 8章 鴻海の中核的競争力 2 9章 中国に根を張り、全世界へ 鴻海のグローバル戦略 10章 一流の顧客 鴻海が成長し続ける理由 11章 総合判断力 郭台銘、成功の秘訣 12章 健全な財務構造 株主を選び、大きな借金をしない 13章 鉄の男の熱き想い 郭台銘の愛と慈善 14章 郭台銘のいない鴻海 引退後の郭台銘と鴻海の未来

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