Advanced Studies in Economic Sciences

Chris CZERKAWSKI / 栗原 理 / 張 南 / 朱 莉 / Sithanonxay Suvannaphakdy / 豊田 利久

2019年2月22日

九州大学出版会

5,500円(税込)

ビジネス・経済・就職

広島修道大学経済科学部教員が中心となって取り組んできた、経済科学という新しい学問的立場から社会システムの諸問題の解決に取り組んだ研究成果シリーズ第10巻。 第1章:外国為替市場の効率化について議論していく。Corbae(1987)が開発した共和分モデルに基づいた方法論を使用した。これは先物市場において一定期間にわたる効率性の条件を検証するために定常性とリスクフリー・プレミアムの存在を認めたものである。 第2章:国際資金循環について議論していく。国際決済銀行の統計データを使って、国境を越える銀行業の資金フローに対する中国、日本およびアメリカにおける不確実ショックの影響を調べることによって、国際資金循環の視野からグローバルな不確実性を明らかにしている。 第3章:貿易自由化は、取引税から国内税への移行を引き起こす。ラオスは、ASEAN Free Trade Agreements と世界貿易機関の下で関税率を低下させた。本章では、経常赤字を支えるために国内税を引き上げる必要があることを調べることを目的としている。 第4章:Iot デバイスや車両、携帯情報端末などの移動オブジェクトの位置情報を効率的に管理するために、汎用的な空間データ構造の一つであるMD木を改良して一括操作が可能なBUMD木を提案している。 第5章:集団的最適化アルゴリズムにおいて、適切なペナルティ係数値を設定するための情報として等価ペナルティ係数値(EPC)を提案した。EPC は、2つの解の拡張関数値が一致するペナルティ係数値であり、ペナルティ係数をEPC より大きく(小さく)設定すれば、制約逸脱度(目的関数)を優先した探索を行うことになる。

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