
<Infinite Dendrogram>-インフィニット・デンドログラムー 4.フランクリンのゲーム
HJ文庫
海道左近 / タイキ
2017年7月1日
ホビージャパン
701円(税込)
ライトノベル
「首を洗えよ、」 ギデオンで行われた。その決着の瞬間に現れた白衣の男・【大教授】フランクリンは、アルター王国をも揺るがすゲームの開始を宣言した。 町中に溢れだした大量のモンスター、闘技場に閉じ込められた上級プレイヤーたち。王国滅亡に王手のかかったこの状況を打開すべく、プレイヤーたちは国を、誇りを護るために動き出す。 レイ、マリー、ルークたちはそれぞれの戦場で、フランクリンの配置した強敵と激突するーー!!超人気VRMMOファンタジー、圧倒的熱量の第4巻!!
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インフィニットデンドログラム 4巻感想
starstarstarstarstar 5.0 2023年12月11日
王女をさらい、都市中に凶悪なモンスターを仕掛けそれをゲームと称する【大教授】Mr.フランクリン。突如始まったテロに対抗するためレイ、ルーク、マリーそれぞれの戦いが幕を開ける
まず序盤からフランクリンの悪辣さと恐ろしさが嫌と言うほど分かりました。モンスター研究のジョブとモンスター生産のエンブリオ。本人の戦闘力は皆無ながら強力なシナジーで作り出させるモンスターは並のプレイヤーでは太刀打ちができないものでした。特殊なモンスターの軍団を作れるのも脅威ですが、相手が苦手とするモンスターをデザインできるってのも厄介ですね。フィガロや迅羽とはまた違った意味で万能です
フランクリンの策略で多くのプレイヤーは闘技場の中に閉じ込められましたが、仕組みの穴でルーキーならば抜けられると判明しますがそれはフランクリンの罠でもありました。罠と分かっていても女の子をさらい、街をめちゃくちゃにしたフランクリン打倒のため反撃を決意するレイやルーキーたち、閉じ込められたなかで出来ることを模索する熟練プレイヤーたち、問題を片付け必ず助けに行くことを約束するシュウと皆が一致団結する様はアツかったです
最初のバトルはルーキーたちと寝返ったプレイヤーとのものでした。特典武具などにより規格外な存在であるレイやルークが格上のプレイヤーを圧倒するのは見ていて爽快でした
場面は変わり闘技場を離れるフランクリン。奥義によって脱出してきたマリーにより手傷を負わされますが、スキル《ライフリンク》を駆使したフランクリンを倒し切ることはできませんでした。このスキル、従属キャパシティ内のモンスターと体力を共有するという本来そこまで強力ではないスキルなんですが、モンスターを創造するフランクリンにかかれば体力のみに比重を置いたモンスターを対象にし、莫大な体力を得られるわけです。スキル自体は超級職や超級エンブリオのものではないですが、組み合わせることによってとてつもない効果を発揮するってのは面白いですね
フランクリンを倒せなかったマリーは【奏楽王】ベルドルベルをけしかけられます。音による攻撃のエンブリオと音を強化するジョブの組み合わせで高い破壊力を発揮するベルドルベルに相性が悪く苦戦するマリーは先が読めなくてヒヤヒヤしました。勝負はマリーの勝ちでしたがフランクリンのために使うはずだった戦力を消費させられたため、ベルドルベルもただではやられなかったと言えますね
場面移り変わりユーゴーへ。フランクリンの部下として王国に敵対します。姉を父から守れなかった後悔から志したユーゴーというキャラクター、しかし大好きな姉との力になるためにはその信念を曲げねばならない。そのジレンマがレイへヒントを出すことになったのでしょうね。同じメイデンのマスター、同じジャイアントキリング能力を有し志で意気投合したふたりでしたが、人々を救うために脇目も振らず突き進むレイと迷いの中にいるユーゴーは対照的でした
フランクリンの指示でレイをフランクリンの元へ向かわせたユーゴーはルークと戦います。怪盗と探偵の両親に道を示してもらい自分で道を探すことができなくなったルークはユーゴーと同じく迷いの中にあり、同族嫌悪もあってかレスバでボコボコにするさまは敵であるユーゴーが可哀想になるくらいでした
類まれなる推理力でユーゴーのスキル《地獄門》の詳細を看破したルークの戦いは加速していきます。同族殺害数に比例して効果を増大させるという決闘都市に相性抜群な《地獄門》の使い手ユーゴーをエンブリオと従属モンスターとの合体により固有種族となることで打破する展開には度肝を抜かれましたね。てかふたりともルーキーの強さじゃないですよね。超級エンブリオ同士→超級職同士→ルーキー同士と戦いの格はだんだん下がってるので普通は盛り下がると思うんですけど、そうはならずどのバトルも全部面白いのは作者さんの凄まじい力量を感じます
ユーゴーとルークを背にレイは親玉であるフランクリンと対峙します。フランクリンは事前の情報収集とモンスター創造の力を注ぎこみ、レイのあらゆる戦法が通用しないモンスターを召喚します。あまりにも絶望的な状況でも兄に教えてもらった零に近い可能性を掴むことを諦めない姿勢は主人公にふさわしい風格でした。日頃の試作を活かし、地に落ちたマスターへの期待を歯牙にもかけず、ぼろぼろになりながらも可能性を掴み取りフランクリンの思惑を打ち破ったレイの背中はカッコよすぎました
前評判をひっくり返すアルター王国のさらなる反撃に期待しつつ次の巻を楽しみたいと思います
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