
「幸せ」の戦後史
菊地 史彦
2013年4月5日
トランスビュー
3,080円(税込)
人文・思想・社会
敗戦から3・11まで、ふり向けばいつも上を向いて歩いてきた。 豊かさと信じたものは、果たして何だったか。 戦後、人は何を求め、生きてきたのか。 家族・自己・労働に焦点を当て、歌、映画、小説から仕事、暮し、性、さらには宗教、アニメまでを題材に、60余年の社会意識の変遷を追う。 序 章 〈社会意識〉とは何か 一 フルサトの歌の変遷 二 社会意識論の方法 三 書き手の身上書 第1部 壊れかけた労働社会 第1章リストラがやって来た 一 平成リストラの衝撃 二 締め出されたのは誰か 三 排除の「分割線」 四 後期近代の正体 第2章雇用ポートフォリオの誕生 一 悪名高いレポート 二 柔軟で多様な管理とは 三 ポートフォリオとリスク社会 四 何が失われたのか 第3章職場シンドロームの出現 一 誰のための改革 二 不機嫌で不可解な職場 三 「かなえたい夢」に殺到する 四 自己責任論はどこから 第2部 家族の変容と個の漂流 第1章戦後家族の願いと戦略 一 平等と公平への要求 二 わたしはダボハゼじゃない 三 上昇を拒む娘たち 四 追憶の女、漂泊の男 五 一九六九年のアッパーミドル 第2章虚の国の旅人たち 一 虚実入れ子の物語 二 総中流キャンペーン 三 戦後家族の破綻 四 息子と母のいる世界ーーエヴァとダブルバインド 第3章「強い個」への欲望 一 なぜオウムに入ったのか 二 転職した男、流れ着いた女 三 世紀末仏教か終末論か 四 ヴァジラヤーナへの期待 第3部 アメリカの夢と影ーー労働・消費・文芸 第1章日本的経営とは何だったか 一 発見された日本的経営 二 隠され続けた合意 三 QCサークルの光と影 四 柔らかい能力主義 第2章消費社会の仕組みと気分 一 アメリカ消費社会の匂い 二 オートマティックな欲望システム 三 大量生産・大量消費ーーフォーディズムの夢 四 「消費」と「愛国」 五 飽和の後の光景 第3章村上春樹と対米闘争 一 アメリカニズムの波打ち際 二 呑み込まれたアメリカ 三 滑り落ちた超大国 四 戦後のあとの物語 終 章 「受け入れられない自己」の肖像 一 三人の不遇な自己 二 獄中の自己造形 三 日活アクションの「譲りわたせない自己」 四 女の自己問題へ向かって 五 受け入れられない者への歌 六 「豊かな暮らし」の終わり エピローグ 1 2 3 FIN
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(無題)
日本の戦後の社会意識(と言う新たな概念?)の移り変わりを職場-経営、家族、アメリカを手本とする消費の3つの切り口で解きほぐしてみせる。必ずしも全ての論調に賛成できるものではないが、少なからぬ視点は共感を強く持った。
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