万引き家族
是枝裕和
2018年6月30日
宝島社
1,430円(税込)
小説・エッセイ
「犯罪」でしかつながれなかったー。万引き・年金不正受給・虐待…。是枝監督が自ら描く、映画ではかなり尽くせなかった「家族」の在り方。
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starstarstar 3.4 2019年04月28日
star
家族とは一体なんであるかを考えさせられる書である。家族を辞書で調べてみると、「婚姻によって成立した夫婦を中核にしてその近親の血縁者が住居と家計をともにし,人格的結合と感情的融合のもとに生活している小集団」と定義付けられている。本書に登場する家族は、治と信代の夫婦に息子・祥太と娘・りん、祖母の初枝に信代の妹の亜紀である。こう書くと、なんの変哲も無い普通の家族のように見えるが、実はこの6人、血縁関係はおろか、法的にも親族では無いのだ。みんな初枝の家に住み着いた社会のあぶれ者に過ぎないのだ。最も大切なのが家族、家族の絆が一番。これが世間の常識というものであるが、この作品は「あなたの家族はそんなに強い絆で結びついているの?」と問いかけているように思える。
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(無題)
面白かった2020/04/25 16:11
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