
ちょっと一杯のはずだったのに
宝島社文庫 このミス大賞
志駕晃
2018年6月6日
宝島社
693円(税込)
小説・エッセイ / 文庫
秋葉原FMの人気パーソナリティの西園寺沙也加が殺された。彼女に最後に会ったのは、ラジオディレクターで沙也加の恋人でもある矢嶋直弥だった。死体の首には、矢嶋が沙也加から貰ったものと同じネクタイが巻かれており、警察は矢嶋を疑う。矢嶋は否定するも、泥酔して記憶がない。さらに殺害トリックを暴けない警察からは「お前が作った密室現場の謎を解け!」と迫られ…。
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密室を作る趣味
ちょっと一杯のはずだったのに】 いつもそうだ。 ちょっと一杯のはずだったのに。 結局、昨日も痛飲してしまった。 飲み会の後半の記憶がない。 どうやって家に帰ってきたのか。 記憶が曖昧で、 というよりも、 綺麗さっぱり覚えてない。 人気ミステリー漫画家で、ラジオパーソナリティを務める西園寺沙也加が、何者かに殺された。俺はラジオ局員で、彼女の恋人だった。しかも第一発見者だ。極めつけは、凶器であったネクタイは、俺が彼女に誕生日プレゼントに貰ったものだった。しかも殺されたと思われる時刻、酔っぱらって彼女の家に行っていた(記憶にないが)。 警察が疑う要素満載だ。 自分が警察でも疑うだろう。 俺は殺人犯第一候補になった。 幸いなことは、密室殺人であったことだった。 【密室を作るシュミがあるんですか?】 えええ?密室を作るシュミがない? だったら、あなたは犯人じゃないじゃないですか。 密室がつくれないのが何よりの証拠ですよ。 そう、言ったのは、密室好きな弁護士だった。 (いやいや、密室を作るシュミがある人間なんてそうそういないと思うけれども。。とツッコみたくなるのは我慢してくださいね。) 絶滅したと言われて久しい密室殺人が、 リアルに再現された!!! このナゾを知りたないはずがないでしょう!!! 是非、詳しく事件のお話聞かせてくれませんか? (と前のめりでガンガン聞いてくる弁護士が、実際いたら怖い。。と思うのもわかりますが、いたんですね。) 密室は偶然に作られることもある。 しかし、今回は意図的に作られた密室だった。 意図的に作られたのならば、第一発見者が犯人のはずがない。 まず疑われるのが第一発見者が定石だからだ。 さらに、凶器に使われたネクタイ。 誰かがあなたを陥れるために密室を作ったわけです。 いやはや、密室でよかったですねー(( ´艸`)フフフ…。 本当に作られた密室であるのならば、 メリットがあるのは、確実にアリバイのある人間。 そして、密室を作れる人間は、ミステリーのプロ。 そう考えれば、おのずと犯人は絞られてきます。 密室マニアの弁護士による、皆を集めて「さて」と言い、が開幕します。 密室の謎を解き明かし、犯人はあなただ、と。 そう言うのに憧れていた弁護士さんは、その夢を叶えることができるのでしょうか。
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