木曜日にはココアを

物語それぞれの主人公にそれぞれの「色」があって、それぞれ悩みそれぞれの生き方を見つけていくお話。読み終えた後に温かい気持ちになれた。表題の「木曜日にはココアを」のお話が好きだった。いつもの場所でのんびりする時間も、たまにはそこから飛び出してみることも両方大事♪

登場人物がリレー形式で繋がっていく12の短編集。どれも良い話でほんわかと優しい気持ちで読み進められる。4話目の「聖者の行進」が一番好み。ただ、一つ一つの話が短くてサクッと読める分、ちょっと物足りなさも感じたかな。

連続短編です。 少しずつ伏線が張ってあって、それを上手くまるっと回収されていて読んでスッキリします。 ただー、好み的に言えばもう少し長めの話にして欲しかった。 面白いんだけれど短いのでちょっと深みが無い、というかサラッと読めて引っかかりが無いというか。 面白い分残念な気持ちにもなります。 でも「なんか読みたい。重たいの嫌！」という人にはオススメかも。 心に負担なく読めますし、ハッピーな終わり方です。

短編集ではあるけれどひとつの物語だったね

読みやすい短編集 それぞれの人物の世界が少しずつ繋がってる ほっこり心温まる日常のお話

世界は繋がって回っていく。 様々な人の想いをのせて。 平凡でありきたりかもしれない物語。 でもそれは見る角度でいくらでも変わっていく。 たったひとつの物語は誰かの物語。

短編で読みやすい。全ての短編が少しずつに重なり、「世界は繋がってるのね」と思える。思わずにやけるような、辛いことや余裕がない時に読むと楽になるような、心温まる・心休まる作品だった。

心がほっと暖かくなる作品ばかりだった。時々涙がほろりとしたり、作品と作品の繋がりを感じてより作品感が広がったり。ゆったりとした朝や、忙しい合間の気分を変えたい一冊にぴったりだった。

12色のエピソードが繋がりまくる連続短編集。サスペンスなどの重たいものでなく、気楽に読めるものとして選んだ小説でしたが、心がほっこりする良き小説でした。