幽明譚

中村邦生

2022年6月24日

水声社

3,080円(税込)

小説・エッセイ

なつかしい場所を訪ねてはいけない 神田川をさかのぼり、記憶をたどると、あやしく〈過去〉が立ち現れる。 〈過去〉もまた、異界めぐりの時空なのだ。 ドキュメントと夢想のまにまに、変幻する私はどこへ。 あやかしの自伝小説、登場。 1 水にさそわれて  1 運不運のみぎわーー柳橋  2 思いめぐる、よどみーー浅草橋  3 もののけ、ようこそーーお茶の水橋 2 なつかしい場所を訪ねてはいけない  1 マスクーー小桜橋  2 芭蕉とクリストフォロス異聞ーー駒塚橋  3 日比谷公会堂と靴下とーー豊橋・中之橋  4 あの望遠鏡がほしかったーー宮下橋  5 この事件、語りえることはないーー錦橋  6 名言床屋さんーー清水橋  7 オレンジ色の少女と夜学生ーー寿橋・高砂橋 3 パラレル縁起譚  1 夜の果てーー淀橋  2 黄昏の果てーー姿不見橋 4 ホーム・カミング  1 午睡の部屋ーー八王子霊園  2 ホームの少年たちーー川崎市蟹ヶ谷  3 誰からの電話だったのかーー兵庫橋  4 また一人現れたーー緑橋  5 もっと音を大きくしてくださいーー新世界  6 シマウマ模様のようなーー久我山  7 ネヴァ川からどこへーー井の頭池

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