
鼓直句集
鼓直
2022年12月23日
水声社
2,750円(税込)
人文・思想・社会
無私の人の、ただごと歌。 ひっそりと猫の横切る花吹雪 字あまりをもてあましつつ春の床 子の耳も声とらえたる雲雀かな その角を折れて消えたる秋の風 籠の中割れひとつあり寒卵 《ボルヘスほかラテン・アメリカ詩人は声を貸してみごとに存在感ある日本語を成立させつつ、私かに淡い俳句を書き残していた。それが五七五律俳句のかたちで残った。その事実に素直に感動する。 --高橋睦郎》 ボルヘス、ガルシア=マルケスをはじめ、ラテンアメリカ文学の翻訳で知られる氏の俳句を集成。
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