都市残酷

ワリス・ノカン / 下村 作次郎

2022年3月28日

田畑書店

3,080円(税込)

小説・エッセイ

山で生きてきた。国家など不要だった。都市の残酷に呑みこまれても、猟人の魂は生き延びる。記憶はいつも創造と壊滅の間でつなわたり。だから物語は書かれなくてはならない。 ワリス・ノカンの文章が、全球化社会に対する抵抗の線を引く。-- 管啓次郎 台湾原住民文学の旗手が描く、都市化された台湾の悲しみ。原住民の誇らしい魂が、都市化の波に呑まれ悲鳴を上げる台湾の現実。真の台湾を知るには避けて通ることのできない作品集。 目次 序 日本の読者の皆さんに ワリス・ノカン 作品舞台地図/凡例 第一部──記憶柔和   弔い   最初の狩猟   長い年月のあとのある夕暮れ   タロコ風雲録   悲しい一日   独裁者の涙   野ゆりの秘密   女王の蔑視   失われたジグソーパズル   死神がいつも影のごとく寄りそう 第二部──都市残酷   奥の手   中秋の前   夜の行動   タクシー   小さなバス停の冬   この、もの悲しい雨   希洛の一日   銅像が引きおこした災い   私の小説「先生の休日」   ムハイス   コウモリと厚唇の愉快な時間 第三部──山野漂泊   虹を見たか   タイワンマス   人と離れてひとり暮らす叛逆者、ビハオ・グラス   父   初出一覧  訳者あとがき 下村作次郎

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