女性が科学の扉を開くとき

偏見と差別に対峙した六〇年 NSF(米国国立科学財団)長官を務めた科学者が語る

リタ・コルウェル / シャロン・バーチュ・マグレイン / 大隅 典子 / 古川 奈々子

2023年11月14日

東京化学同人

3,520円(税込)

科学・技術

米国の女性科学者たちは 科学界のジェンダーギャップに どのように向き合い,変えてきたのか 「女の子に科学はムリ」 「女子学生に奨学金も修士課程も無駄」… 1960年代の米国科学界には著しい性差別があった そんな時代に科学を志し, NSF*初の女性長官となったコルウェル博士が 60年にわたって科学界で見聞きした記録 「科学の未来のために何ができるか」 男女問わずよびかける 科学への情熱が眩しい一冊! *NSFとは,米国において医学以外の科学研究の助成を行う連邦政府組織 プロローグ 女性科学者はずっと存在していた 1 女の子はだめ!   イタリア移民の子として生まれた幼少期から高校,大学時代 2 ひとりぼっち つぎはぎの教育   受入れてくれる研究室を探して 研究分野を転々とした博士課程時代 3 女性同士の連帯が必要   教育における女性差別を禁ずる法律「タイトルナイン」 その期待と落胆 4 事実を白日のもとに   「MITの奇跡」 ナンシー・ホプキンズ博士たちの戦いがもたらしたもの 5 コレラ   女性の研究成果は男性のものと同等に評価されているだろうか? 6 女性が増えれば科学は進歩する   科学行政へ 米国国立科学財団NSFの初の女性長官に 7 炭疽菌入りの手紙   9・11同時多発テロ後に起こった事件の調査チームを率いて 8 オールドボーイズクラブから   ヤングボーイズクラブ、そして慈善事業化まで   ビジネス界にキャリアを広げて見えたこと 9 個人ではなくシステムの問題だ   現在,科学界のジェンダーバイアスは改善されたか? 10 実現できる!   真のジェンダー公正を実現するための,提案という名のバトン

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