「記録の神様」山内以九士と野球の青春

室 靖治

2022年6月25日

道和書院

2,200円(税込)

人文・思想・社会 / ホビー・スポーツ・美術

お笑いコンビ・ナイツ絶賛! 〈塙〉記録の神様・山内192って知ってますか? 〈土〉以九士だろ! 名前も記録みたいになってるよ! ***** 奇人・変人・記録の虫 野球の記録に生涯を賭けた男の決定版評伝 日本野球界で「記録の神様」と呼ばれる人物は複数いる。 その一人が、山内以九士(やまのうち いくじ 1902-1972)である。 「第一世代の直木松太郎が野球記録を「科学の対象」にし、 第二世代の広瀬謙三、山内以九士が記録を「科学そのもの」に高め、 宇佐美徹也、千葉功の第三世代は 先人の努力の上に、記録を「芸術品」に仕上げた……」 1995年の週刊ベースボール「ヒューマン・パーク」にはこう書かれている。 直木に師事し、宇佐美、千葉らを育てたのが山内である。 島根県松江市の名家に生まれた山内は、少年時代に野球の虜となった。 テレビはもちろんラジオもなかった時代。 新聞報道をたよりに野球のルールや記録を独学し、慶大野球部で直木松太郎に師事。 1936年、米国の規則を基にした『最新野球規則』刊行に携わり、 4年後には、広瀬と共同編集した『日本野球規則』がプロ野球に採用された。 公式記録員として作りつづけた精確無比のスコアカード、 米大リーグの関係者からも絶賛された 「ベースボール・レディ・レコナー」(打率早見表)… その偉業は多くの尊敬を集め、1985年に野球殿堂入りを果たした。 山内以九士の生涯をつぶさに追いながら、 彼が生きた日本野球の青春時代を生き生きと描く貴重な書。 1 野球狂への道 山内佐助商店 数字の魔力 慶応野球部 松江の野球 2 プロ野球の始まり 一九三六年 野球成績早見表 「以九士」誕生 奇人・変人:山内以九士という男 3 敗戦と再出発 戦争と野球 再開 快記録・珍記録 台風と大火 4 光と影 二リーグ分裂 ベースボール・レディ・レコナー 「記録のことならパ・リーグに聞け」 高まる名声と生家の悲劇 もう一人の「記録の神様」 5 未完の記録 引退 終焉 山内以九士が残したもの [巻末] 人名索引 年表 山内以九士とその時代 主な参考文献 取材協力者一覧

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